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春分の日ー神道と春のお彼岸ー

Vol. 148:2015.03.20(金)

私たちの国には一年を通して、祖先の御霊(祖霊)をおまつりする、大きな節目が4回あります。
「お正月」、「春のお彼岸」、「お盆」、「秋のお彼岸」がそれにあたります。

「春分の日」を中日とした7日間を「春彼岸」として家々では祖先の御霊をおまつりし、お墓参りをします。

(撮影3月10日門前の河津桜)


「お彼岸」や「お盆」は仏教の行事と思われていますがもともとは神道の行事の一つです。
(詳しくはお知らせ内の「いろはvol.116 神社とお盆のお話」で解説をしています。是非、ご覧下さい。)

「春のお彼岸」は農耕期に入る前、祖霊に日々の感謝を捧げ、家や家族お守り頂くようお祈りをする、
仏教伝来以前からの私たちの国の固有の祖先崇拝の考え方が基になっています。

(撮影3月10日門前の河津桜)


その歴史は古く、古事記・日本書紀の中にも皇祖の御霊(みたま)をおまつりした例がみられます。
現在では宮中において、歴代天皇の御霊を祀る行事、春季皇霊祭が厳粛に行われています。

ところが、最近ではこうした行事の意味を知らずに、休日であるからといって結婚式を挙げたり、
行楽に出かけたりする方が見受けられますが、春・秋のお彼岸の中日はお墓参りをして、
ご先祖様に私たちが今生きていることへの感謝の気持ちを伝え、自分自身を振り返る大切な日であることを忘れてはいけません。

年に4回の大切な節目の日です。

お墓の前で心静かに手を合わせる時、自然と感謝の言葉が出てくるはずです。

「いつも見守って下さって、ありがとうございます。」

皆さんもご先祖様に「感謝の気持ち」を伝えてみませんか?

(撮影3月10日門前の河津桜)


春分の日のマメ知識

お彼岸になると、春には「ぼたもち」、秋には「おはぎ」をお供えしますが、
これは呼び名が違うだけで実際には同じものです。
春の花「牡丹」、秋の花は「萩」と季節の花に例えて呼び名が分かれています。

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